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初めての文楽

大阪出身の人形浄瑠璃文楽の人形遣い吉田幸助さんが、
吉田玉助の五代目を襲名する披露公演を観てきた。
この名は江戸時代から続くもので、53年ぶりの復活とのこと。
そもそも、歌舞伎はもとより文楽など観に行ったことがなかったが
せっかく、大阪に戻ってきたので、近くなので行ってみようと思い立った次第。
かつて、大阪市長の補助金を削減する等々の発言を受け、
協会も自助努力しているせいか、ラジオなどで玉助さんの声を
しばしば耳にしたのも、出かける後押しをした。
にわか勉強をして当日に臨んだ。
太夫、三味線、人形遣いで構成されており、文楽人形は、「3人遣い」と
「1人遣い」に分かれる。セリフのある主要な登場人物は「3人遣い」、
その他大勢が「1人遣い」となる。。
「3人遣い」は3人の人形遣いが1人の人形のパーツを分担する。
『主遣い(おもづかい)』が人形の首(かしら)と胴、右手を操作し、
『左遣い(ひだりづかい)』が左手、『足遣い(あしづかい)』が両足を操る。
3人が息を合わせ、人形を一人の人間に見せる。
人形遣いの修業は、足遣いからはいって、左遣い、主遣いと進むが、
主遣いになるには少なくとも20年の修業が必要だという。
見えにくいのではと懸念していたが、それほど劇場は広くなく、
全部で19列の座席で、オペラグラスなしで十分に見ることができた。
ストーリーがあまりにも複雑ではあるが、大きな液晶パネルで太夫の言葉が
すべて読めるようになっており、解説イヤホンガイド(¥700)の助けを借り、
なんとか全体感を楽しめる。日本人として良い経験ができた。

桜舞う 幕間に飲む 酒美味し

初めての文楽_e0231660_7514053.jpg

by 7FUQJIN | 2018-04-22 07:44 | 暮す

単身赴任生活の手なぐさみに綴る関西人のブログ。 群馬県でブログを始め、埼玉,東京,大阪,神奈川を経て、現在、大阪不摂津市在住。


by 7fuqjin